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イラストと手仕事のある暮らし。毎日が喜びの日々となりますように。
by petitmugi
たくさんのありがとう
今日は暦の上では『小雪』だというのに 
雨の後の徳之島は 半袖になりたいくらいの温かさで調子が狂いました。

留守で滞っていた雑用を片づけて
緩んでいた夫のジャージのゴムを付け替え 
ため込んだ夫のシャツにアイロンをかけ
お菓子のストックもないことに気付いて焼き菓子を焼いていたら 
すっかりいつもの日常が戻ってきました。

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冷凍庫に眠っていた生地を敷いて洋梨のタルトを焼き。
こちらでは向こうからやってくる果物はとても高価で 
洋梨も以前のように煮て保存ということにはならないのです。

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さて あれから3~4日経って届いた荷物を整理していました。
Halさんとお知り合いになってから数年 
一緒に作品も作らせていただいたこともあります。
しかし お会いしたのは今回が初めてのことでした。

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Halさんが 作品を置いていらっしゃる下北沢の『Toppin'Kitchen』を覗いてきました。
そして そこにいらして下さったHalさん。

一度にたくさんの作品を拝見したのも初めてでした。
多くの作家さん達の作品が所狭しと並ぶ中
Qulting Spot』の一角は 花が咲いたように美しかった。
縫製は既製品のように丁寧で 個性的な色柄をした小物は
スタイリッシュなのにどこかあたたかい。

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Halさんは アジアンテイストな雰囲気の漂うふんわりとした方かしらと
勝手にいろいろな想像をしていたのですけど 
私の前に現れた 背筋のぴんと伸びたカッコいい女性 
娘のように若々しい その方がHalさんでした。

そして 私たちはたくさんのおしゃべりをしました。
Halさんの 外してるのに調和している不思議な作品の感覚が
どんなルーツで生まれてくるのか興味津々だった凹凸が
少し一致した喜び。

それから Halさんが下さったプレゼントに私はとても恐縮したのでした。

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カンカン・レッグのピンクッション
丁寧に刺繍糸で作られた美しい待ち針も添えられたものでした。

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古きよき時代のアメリカの手作りの作品が掲載されている「手にハートを」という
小林 恵さんの本を参考に作られたそう。
古い繊細なレース等 私の好きなテイストを用いて下さっていて
その心遣いにも頭が下がりました。

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美の対象として愛でてきた手や足のモチーフ。
育まれてきた欧米の豊かな手芸文化を彷彿させるものでした。  

母親らしいことができたらと思い 久しぶりに出かけた東京でしたけど
改めてはじめましてのご挨拶ができた方々との出会いが 
今回の旅をさらに有意義なものにしてくれました。


もう少し 綴っておきたいモノの話。
一人 夕方までの空いた時間に
珍しい紙が見たくて二子玉川まで出かけました。

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たくさんの美しい箱の並ぶ店内で見つけた10数カ国の紙の端切れのセット。
『box &needle』の世界中から集めた紙のいろいろには 
とても感激してしまいました。

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ゴールドの背景に舞う葉。
端切れになる前の広々とした紙も見てみたかった。

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小さな端切れの面積を生かせるように 小さな箱やミニ本でもこしらえて
贈り物でも作りたい。

最後に 
「毎日 お弁当ありがとう。」
と 長女から貰ったプレゼント。

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サンクで買ったという包みから出てきたのは

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英国に拠点を置くキャロリン・デンハムによるブランド
MERCHANT & MILLS(マーチャント & ミルズ)の糸切りばさみ 
待ち針 メジャーでした。 
「かわいい」モノに走りがちな道具が クールなテイストで提案されていて
いつもの針仕事も よりかっこいいものに仕立てたくなってきます。

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娘からの 勿体ないようなプレゼントでした。
荷をほどいて出てきた箱を開けて
道具に恥ずかしくない針仕事を またここでしばらく楽しんでみようと
静かに思えました。

by petitmugi | 2012-11-22 23:04
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